IEとFlashで食われたメモリを解放する方法

IE(Internet Explorer)でFlashを使用しているサイト(「YouTube」や「ニコニコ動画」など)を閲覧していると、知らない間にメモリを消費しまくっていることがあります。
そのまま放っておくと、IEの動作が重くなったり、Flashが表示されなくなることがあります。

メモリを激しく消費するとこのようなビックリマークが出て、Flashが表示されなくなります。こうなると、一旦ブラウザを閉じない限り直りません。

ie-flash-memory_001

IEは自動でメモリを解放してくれないので、自分で行う必要があります。
というわけで、消費されたメモリを解放する方法を紹介。

Microsoftが提供するツールの一部を利用

Microsoftが配布している「Windows Server 2003 Resource Kit Tools」というツールの中に含まれている「empty.exe」を実行するだけでメモリ解放してくれるという、非常に簡単な方法でできてしまいます。

  1. 「Windows Server 2003 Resource Kit Tools」をダウンロードします。
    ie-flash-memory_002
  2. ダウンロードしたファイル「rktools.exe」を実行せずに解凍します。
    今回は「7-Zip」というソフトで解凍しました。
  3. 解凍すると、「rktools.msi」が出てくるので、それをさらに解凍。
  4. その中の「empty.exe」がメモリ解放してくれるアプリケーションです。これを C:\Windows\system32 にコピーします。
    これ以外の場所でもいいですが、このほうが簡単なのでおすすめです。
  5. バッチファイルを作成します。ファイル名は「(任意の名前).bat」とします。
    中身はたったの2行です。

    @echo off
    empty.exe *

以上で準備完了。あとは作成したバッチファイルを実行するだけで自動でメモリ解放してくれます。
メモリ解放のために変なソフトを入れたくないという場合にはいいかもしれません。

検証

IE 11でニコニコ動画のマイリストを5個連続再生しました。IE起動時には約70MBほどであったメモリが、いつの間にか500MBに。

ie-flash-memory_003

ここでバッチファイルを実行。一気に70MBに戻りました。PCの性能やメモリ使用量にもよりますが、私の環境では解放には1秒もかかりませんでした。

ie-flash-memory_004

まとめ

サクッとメモリ解放するには「Windows Server 2003 Resource Kit Tools」の中から「empty.exe」を取り出し、それを実行!
バッチファイルを作成しておけば、クリックするだけで簡単にメモリ解放してくれます。

特にソフトをインストールする必要もないので、そういうのが嫌な人にもおすすめです。

このサイトを参考にさせていただきました。